小山隆行の1stアルバムとなる『ホイップクリームの誘惑』が2017年11月20日から順次配信開始となりました。
リリースを記念して今回はそのアルバムの内容についてご紹介いたします。
アルバム『ホイップクリームの誘惑』
『ホイップクリームの誘惑』は小山隆行の1stアルバムとなる作品で、11月20日から国内外の主要配信サイトで順次配信中。
収録楽曲は9曲(収録時間は全曲あわせて約53分)、BGM風の楽曲からポップスのような曲調まで、多彩な作品を収録。他では聴けない独特の世界観をお楽しみいただければと思います。
以下のリンクから試聴・ご購入いただけます。このほかにも多数の配信サイトで配信中。詳しくはTuneCore JAPANのディスコグラフィーページをご覧ください。
- ホイップクリークの誘惑(アルバム) – iTunes
- ホイップクリークの誘惑(アルバム) – Amazon.co.jp
- ホイップクリークの誘惑(アルバム) – mora
- ホイップクリークの誘惑(アルバム) – Google Play Music
- ホイップクリークの誘惑(アルバム) – LINE MUSIC
- ホイップクリークの誘惑(アルバム) – レコチョク
- ホイップクリークの誘惑(アルバム) – Spotify
作曲者本人による収録楽曲についてのコメントを以下に掲載いたします。
収録楽曲
1. Prologue -After the Init-
アルバムのオープニングを飾る「イニシャライズ(初期化)」をテーマにした楽曲。ゆっくりとしたテンポと神聖な雰囲気の音づかいで「魂の浄化」を表現しています。人生のターニングポイントからちょっとした気分転換まで、様々な「イニシャライズ」を思い描いて作曲しました。
リラックス・タイムや瞑想時のBGMなどにもおすすめですね。
2. ホイップクリームの誘惑
J-Popの歌ものを意識したようなはっきりとしたメロディーと定番の楽器編成によるアルバムの主題曲。元気でさわやかな歌詞に合いそうな曲調にしてみました。映像作品などでここぞというときに流れてくるといい感じかなーなどと思いながら作曲しました。
3. オーバートーンを見つめて
複雑に絡み合うストーリーを音で表現した抽象的な雰囲気の楽曲。音響の用語「オーバートーン(倍音)」。そのひとつひとつを個別のストーリーに見立て、サントラ風の曲調で構成しています。物語性を感じる楽曲になっていますので、リスナーの皆さんが感じる様々なストーリーを思い描きながら聴いてほしい一曲です。
音づかいの面ではちょっとオリエンタルなテイストを織り交ぜアクセントにしています。
4. The Messenger -King of Herrings-
King of Herrings は「ニシンの王」という意味で、深海魚で世界最長の硬骨魚リュウグウノツカイの英名。竜宮城からの使者を The Messenger と見立て、その銀色に光り輝く神々しい姿を音で表現してみました。タイトルを決めたときは知らなかったのですが、ニシンには「春告魚」の異称があるとのことで、その王であるリュウグウノツカイはさしずめ春告魚の親玉と言えましょうか。
銀色に光り輝く海の帯 春告魚の王の風格
生物の命名における小さな奇蹟の一例といえるかもしれません。
5. Alice Runs of the Helical Stair
この曲では、女性がらせん階段を駆け上がる姿とキャリアアップするイメージをオーバーラップさせています。
「コンピテンシーに基づいてクロスファンクショナルチームのメンバーをリクルートしたら、コアコンピタンスがミッションステートメントでそれがエンゲージメントなのよ!!」
なんていうセリフをイメージしたいわゆる「意識高い系」の女性を題材にスピード感のある楽曲に仕上げてみました。もちろんアリスは、ルイス・キャロルの物語に登場するあの聡明なアリスのイメージ。
6. 明日へとつづく並木道
ゆったりとした曲調のBGM的な楽曲。紅葉に彩られた公園の並木道をイメージしています。穏やかな気分で過ごすくつろぎのひとときを凝縮して音楽にしてみました。
未来へ、明日へ、気負わない希望が続くことを祈って。
This track expresses a comfortable atmosphere and the hopeful future. This way continues for infinite, I believe.
7. 冬から届く透明な手紙
インスピレーションをテーマに、冬の冷たい空気感を表現した透明感のある楽曲。
降り積もった雪に覆われ、静まり返る冬の空間。
その静寂の中から、イマジネーションが湧き上がる。
どこからともなく届くその透明な手紙には、何が書いてあるのだろうか?
8. Main Gate of the Capital City
首都へのメインゲートを表現した楽曲。京の都と現代の東京をクロスオーバーさせ、人々の流れや様々な門、ゲートを表現した楽曲。現代ではさしずめ空港や高速道路のゲートが首都へのメインゲートにあたるでしょうか。
昔の大名の上洛から現代の若者の上京まで、様々な人々の「都」に対する思いをイメージしながら、全体的に和風の音づかいとシンセサウンドの組み合わせでまとめてみました。
9. Flower Preservation
花をイメージしたピアノ曲。その凛としたたたずまいを音楽という形で preserve する試み。
ゲーテの「ファウスト」に出てくる
Zum Augenblicke dürft’ ich sagen: Verweile doch, du bist so schön!
この有名な句を思い浮かべながら作曲しました。
いつの世も、人は美しいものをとっておきたくなるものなのです。